日本針穴写真協会 2013年12月15日(日)例会ご報告


日    時: 2013年12月15日(日)13:30‐15:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 10名(会員 理事名)遠藤優、中島正己、根岸藍子、水口洋一郎、田所美惠子
 
今年も残りあとわずかになりましたが、今年最後の例会を前回と同じように、創立10周年記念写真集発行のための実行委員会の前に、会員(5名)と理事(5名)がいつもの会場に集まり開催しました。その一部をご紹介します
11月29日に江戸東京たてもの園で開催されたJPPSの撮影会に参加し、その成果を披露してくれたSaさん。4x5のカラーフィルムを使い、囲炉裏端で撮影したカラー写真と、それをモノクロで出力したインクジェット。茅葺屋根を虫から護るために囲炉裏には常時火がくべられているそうです。室内は暗いため数カットしか撮れませんでしたが、撮影会に参加できなかった会員のためにMizさんがスマホで撮った他の被写体を見せてくれました。
Kaさんはいつものようにブローニーサイズを手焼きした四つ切りプリント(新宿荒木町の軒先、原宿表参道の人物)と超広角が印象的な印画紙ネガからのプリント(大宮氷川神社、植物)を披露。写っている人物はカメラを意識していないようで、その場にじっとたたずんでいます。Kaさん曰く、「おそらくカメラだと思っていないようだ」とのことです。
前回の例会で参加者からワークショップをして欲しいと要望があった、Esさんが披露した改造ホルガ「リムジン」について、ワークショップが可能かどうかをNaさんが早速自分で試作して検討しましたが、残念ながら工程が複雑すぎるためにワークショップで取り上げるのは難しいとの結論でした。Naさんの試作カメラは光沢のある黒のアクリル素材で補強した美しいリムジンカメラです。横長で撮るだけでなく、ヨーゼフ・クーデルカ風に縦置きで使うのも面白そうです。
同じくNaさんが披露してくれたのは、なんと「失敗」写真! 8x10を縦位置にして撮った際に、フィルムの縁に沿って天地方向に帯状の露出オーバー(光漏れ?)部分が出るアクシデント。じつは私も8x10を縦位置にして撮ったものが同様の結果になったことが数回あり、原因究明を試みるものの未だにわからずじまい。当日参加のMitさんにお願いして調べてもらうことになりました。また、アサヒカメラ2013年12月号のYour Stage (p.110-111)にNaさんの8x10のカラー写真(水辺の景色)4点が掲載されました。
TaさんとEnさんのお二人は今回もまた、ゾーンプレートを巡って話が盛り上がりました。ゾーンプレートといえば単純な同心円状のものしか見たことのない者にとっては目からウロコの多種多様な幾何学模様で、工夫次第では光を通す部分を素通しの穴にすることもできるそうです。複雑な柄ですが、Enさんは知り合いに頼んでレーザー光線で開けることを考えているそうです。
次回は来年3月を予定しています。詳細は2月にお知らせします。是非お気軽にお出かけください。(田所)


皆様お疲れ様でした。