日本針穴写真協会 2014年9月14日(日)例会ご報告


日    時: 2014年9月14日(日)14:30‐17:00
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 6名(会員4名 理事2名)  田所、根岸

久しぶりの快晴に恵まれた初秋の気配を感じる午後に、会員(4名)と理事(2名)の6名がいつもの会場に集いました。3連休の真ん中の日にあたったせいか集まりは多くありませんでしたが、今回は初めて例会に参加された方が2名いらっしゃいました。8月の会員展で顔を合わせたことで例会にも関心を持たれて参加されたそうです。
そのお2人のうち、前回のホルガ改造のワークショップの参加を機に入会されたばかりのYさんは、この秋に開催予定の撮影会に参加してから改めて例会にまた参加されたいとのことでした。これまでも銀塩写真を長年撮られていたことから、出席者のKaさんとのお話も弾んでいたようですので、今後の例会で近いうちにご披露していただけるのではと期待しています。
同じく初参加のSさんは、印画紙のネガから密着プリントをする方法で作品を制作されています。もともと美術がご専門ですが、銅版画のメゾチントの描写が針穴写真に近いと感じて始めることになったそうです。メゾチントの深い黒に憧れている私は、昨年Sさんのご厚意で講習を受けましたが、実際やってみると手間暇の掛かりようは針穴写真以上に大変なものがあります。針穴写真からは脱線してしまいましたが、いつか針穴写真をメゾチントでプリントすることができたらいいなと私も思っています。
いつも例会で4つ切りのプリントを披露してくださるKaさんは、今回もまたカラーとモノクロの写真を持ってきてくださいました。カラーのほうは地元の飲食店が営業を夕方開始した直後に撮ったもので、針穴写真の撮影にはまだ十分な昼間の光が残っている時間帯を狙っています。ご自分でプリントしたモノクロ写真のほうは、新宿御苑、原宿、副都心にまで足を運び人物やファッションやアートのインスタレーションを被写体にしています。
今年Kindleでレンズレス写真の世界(「ピンホール写真」と「ゾーンプレート写真」)を発行されたTaさんもこの日参加されました。著書は非常に充実した内容で読み応えがあり、また、例えば、ピンホール写真の歴史のくだりなどは非常に詳しく丁寧に書かれています。さらに、この日いただいた名刺には長崎グラバー邸の赤外線写真が。ピンホール写真ではありませんが、フィルムに比べればデジタルカメラでは赤外線写真も紫外線写真も簡単に写せる(ただし結果は液晶では見られない)とのことで、これからも針穴写真とゾーンプレート以外にも、様々な光学を試したいと考えているそうです。
秋には撮影会がありますが、参加された方は撮影だけで満足せずに例会で是非ご披露ください。次回例会は12月を予定しています。詳しい日程は11月10日頃にご案内します。ご希望があれば、昨年のように親睦を兼ねて夕刻から神楽坂で忘年会を開催することも考えています。(田所


皆様お疲れ様でした。