日本針穴写真協会 2016年9月11日(日)例会ご報告


日    時: 2016年9月11日(日)14:30‐16:30
場    所: 神楽坂トワイシア・ヒルサイドレジデンス パーティルーム
出 席 者: 5名(会員3名 理事2名)  中島正己、田所美惠子

わずか1ヵ月前に開催された会員展の後で、来年に向けて再スタートを切るには少し早すぎたのか、前回の例会からは一転、今回は会員3名と理事2名の計5名という参加者の少ない例会となりました。

そのような中で、今回は8月に入会されたばかりというIさんが例会に初参加して下さったことは私たちにとって大いに励みとなりました。Iさんはこれまでもフィルムカメラで撮影をされてきたとのことですが、今後の針穴デビューに備えて用意したもののひとつがRISING社の焦点距離の異なるピンホールレンズ2個です。Sonyのデジカメに取り付けて簡単に撮影するためのもの。もうひとつはピンホールを開けた「シーチキン」缶を、マグネットを使ってブローニーサイズ(6 x 4.5)の中古のカメラ本体に着脱できるように工夫した手作りピンホールカメラです(ピンホールのキャップにはやはりマグネット式のビール瓶の王冠)。かなり強力な磁石なのでずれる心配はまったくなさそうです。近いうちにこれらのカメラで撮ったピンホール写真を拝見できるのを楽しみにしています。
Ogさんが持ってきてくれたポートフォリオの写真は、東京スカイツリーとその周辺のモノクロの風景です。撮影機種はいつものデジタルカメラFujifilm X PRO 2に0.2mm径の針穴を取り付けたもの。明度を落とした空と鈍い光を放つスカイツリーの対比や、雲のある空を効果的に活かした構図などが印象に残ります。また、例会会場までの道すがら撮ったという針穴写真を、スマホ de チェキのInstax SHARE SP-2を使って会場で出力して見せてくれました。デジタルの良さはその場ですぐに画像を確認することができる点ですが、液晶画面で見るかわりにチェキを使ってプリントをすると、フィルムの特性とあいまって、手作り的なぬくもり感がプラスされて伝わってくるように思います。
さて、上記のお二人以外はカメラやプリントを持参していませんでしたが、各自がカメラやスマホに保存した自分の作品を初参加のIさんに披露しました。また、私は集めている針穴写真に関する様々な書籍を急遽披露して、海外作家の作品やカメラや解説などを見ながらの針穴談議になりました。ゾーンプレートの大家であり普及のために執筆活動もされているTaさんからは、ゾーンプレートの制作のために必要なマイクロフィルム屋さんに関する情報や、ゾーンプレートを使用した場合のデジカメの優位性などについての説明なども詳しく伺うことができました。
気がつけば次回は今年最後の例会になります。12月の例会は恒例にしたがって、例会後に神楽坂で忘年会を開催する予定です。日時は11月にお知らせします。大勢の皆さまのご参加をお待ちしています。(田所


皆様お疲れ様でした。